Bayardは、B2B(店舗、キオスク、学校など)とB2C(定期購読者)の両方の事業を展開するフランスの中規模出版社であり、常に最新の書籍や出版物で顧客をターゲットにし、育成するビジネスを運営してきました。
子供向けの雑誌『J’aime Lire』や大人向けの新聞『La Croix』など、さまざまな読者層を対象とした多数のタイトルやコレクションがあるため、これは非常に時間のかかる複雑なプロセスでした。そこで、データアナリストとサイエンティスト8人で構成されるデータチームは、2021年にDataiku導入による重要なデータ変換の取り組みを迎え入れました。
採用、生産性、その他の向上
Dataikuに切り替えた後、Bayardのフルタイムの求人応募者数は15人(SAS使用時)から200人以上(Dataiku使用時)に増加しました。
20件以上のキャンペーンの自動化により、チームがキャンペーン構築に費やす時間が42%短縮され、その結果、価値の高いMLプロジェクトに多くの時間を費やすことができるようになりました。自動化はチームの生産性を高め、価値の高いプロジェクトに費やす時間を増やすことができます。
Bayardのデータチームでは、作業を再利用できるようになったことで問題が減少し、アラートメッセージによって反応性と生産性も向上しました。
Dataikuを導入するまでデータチームはMLを活用したことがなかったため、この移行でまったく新しい領域が開かれました。Dataikuの可視化機能は、ガバナンスとデータ品質の必要性に対するチームの意識向上に大きく役立ちました。これが新しいガバナンスプロセスの開発につながりました。
どのようにしてこれを実現したのかについては、以下のBayardのデータ変換の取り組みの詳細をお読みください。
Bayardのデータチーム変革:Dataikuの導入
Bayardのデータチームは、同社のアナリストとデータサイエンティスト全員で構成され、中央ITチームの一部となっています。そのため、さまざまなアナリストやデータサイエンティストがどの市場をターゲットにするかに関係なく、簡単にベストプラクティスを浸透させ、一貫性を確保することができます。
4年前、チームは新しいリーダーシップを迎え、それに伴い、全面的なモダナイズへの取り組みを開始しました。クラウドに移行し、Dataikuなどの新しいツールや、新しい採用戦略、調査や顧客分析などの新しい機械学習(ML)トピックを導入しました。
大きな飛躍:SASからDataikuに移行
Bayardは、競争力を維持するために、モダナイズを進めて市場標準に合わせる時期が来ていると判断しました。具体的には、視覚的で、マルチユーザーで、集中管理され、技術チームが導入しやすいツールを見つける必要がありました。実際、Bayardのチームには、SQL、Python、またはSASしか知らないメンバーもいました。そのため、これらのいずれかに特化していない、全員が使えるツールが必要でした。市場ベンチマークを行った結果、オープンソースとDataikuのどちらかを選ぶことになり、Dataikuがプラットフォームとして選ばれました。
Dataiku Academyを利用することで、データチームはスムーズにスキルアップし、新しいメンバーも簡単にオンボーディングできました。新メンバーは最初の丸1週間、ツールを完全に理解するための製品オンボーディングに専念しました。
全面的な刷新
Bayardはこの移行期間を機に、データベース全体をアップグレードし、データスタックをOracleからAWSに移行しました。また、データベース全体を見直し、新しいデータエンジニアリングチームを創設しました。
この変革の取り組みは1年半に及びましたが、Dataikuへのプロジェクトの移行は非常に迅速に進みました。プロジェクトを管理し、チームがベストプラクティスや新しい発見を共有できるように毎日チェックするDataiku担当主任を採用したことで、一層迅速になりました。また、問題に直面した人をすぐにサポートするためのコミュニケーションヘルプチャネルも用意しました。Bayardは、移行を支援するLincoln Groupの専門コンサルタントの協力も得ました。
Bayardは2023年2月にこの変更を正式なものとし、SASの使用を終了してDataikuの使用を開始することを決定しました。チームは当初、自動化の変更によって少しペースダウンを感じましたが、ベストプラクティスの共有が習慣化すると、プロセスが大幅にスムーズになったと全員が感じるようになり、不安は消えました。このようなビジュアルツールへの移行は、チームを納得させ、不安を取り除くのに大いに役立ちました。