かつてのAvivaには、統合アナリティクスプラットフォームがありませんでした。データストア間の連携はなく、データ分析はオンプレミスのコモディティハードウェア上で行っていましたが、処理能力が足りないうえに、費用が高額でした。いかなる規模においてもデータを使える人はごく一部に限られていて、さまざまな部門がそれぞれ異なるテクノロジーを利用していることが、データ分析の課題に拍車をかけていました。
現在のAvivaは、標準化および一元化された最新のインフラストラクチャーのもとでデータを連携させ、分析を行っています。とくに重要な役割を果たしているのが、Dataikuワークベンチです。このワークベンチは、あらゆるソースデータセットの一貫した連携を実現し、各種の分析処理、適切なガバナンスと統制、モデルやワークフローの標準化されたデプロイを可能にする統合プラットフォームをもたらします。
Avivaが以前に利用していたプラットフォームはデプロイに数週間かかることもありましたが、Dataikuは一晩でデプロイ可能です。これにより、デプロイのリードタイムを98%近く削減できます。Dataikuは仕事の進め方にも影響を与えます。Dataikuはデータサイロを解消し、データアナリスト、データエンジニア、データサイエンティスト、ITチームが同じツールセットを使って作業できる環境を実現することで、業務の効率を大幅に向上させます。これにより、アイデアを形にして実稼働させるまでの時間を75%短縮できます。
Avivaのデータ、機械学習、AIのユースケース
この5年間で、AvivaのITプラットフォームチームはまず大規模な変革プロジェクトから始めて、Dataikuのインフラストラクチャー、デリバリー、可用性の改善へと取り組みを進めてきました。これにより、Dataikuをより多くのユーザーに展開できるようになり、最初は十数人のデータサイエンティストに限られていたものが、今ではざっと250人のデータサイエンティストと2,000人のデータおよびAIコンシューマーがDataikuを利用するまでになりました。
その結果、社内で使用するツールの整理統合が進み、ライセンス費用とホスティングインフラストラクチャーの費用が大幅に削減されました。さらに、全体的なツール数が減少したことで、サポートの効率が高まるというメリットもありました。
以下に、AvivaがDataikuで実現したデータ、機械学習(ML)、AIのユースケースの一部を紹介します。